こんにちは!heroです!
リスニング力向上・語彙力を付けるための単語帳暗記を頑張る人は多いですが、単調な学習になったり興味のないコンテンツなため途中で挫折してしまう人は多いです。
私も資格試験のためにテキストを使って勉強したり、単語帳の暗記が苦手なタイプでした。
しかし今回紹介するシャドーイングを行うことで今ではTOEIC820点、リスニングは445点と飛躍的に点数を向上させることができました!

本記事ではリスニングが苦手な方でも、簡単にかつ楽しく学習できるシャドーイングの効果とやり方を解説します!
本記事を読めば、単調でつまらない学習になりがちなリスニングや単語帳での学習から抜け出し、楽しくかつ効果的に英語力を伸ばすことができます!

実際に私が取り組んでいた方法も交えながら紹介します!
ぜひ最後までご覧ください!
シャドーイングとは?

シャドーイングの概要
シャドーイングとはshadowつまり影のようにお手本の英語音声についていくように英語を読み上げる学習方法です。
元々は通訳士の間で取り入れられていた学習法で、「話す」「聞く」を両方同時に行う事で効率良く第2言語を習得することができると話題になりました。
実際にその効果は科学的にも証明されており(フィードバックループ)、インターネットを利用すればお金もかからないため語学学習者にとっては非常に効果的な学習法の1つです。
オーバーラッピングとの違い
オーバーラッピング(overlapping)とは、文字の通り英語の音声に自分の声を被せるようにして、英文(スクリプト)を見ながら同時に発音する勉強法です。
オーバーラッピングとシャドーイングは非常に似ていますが、シャドーイングは影のように音声にくっついて発音していくトレーニングです。よって自分の声が遅れます。しかし、オーバーラッピングは全く同時になると特徴があります。
さらにオーバーラッピングではスクリプトを見ながら行うため、初心者でも比較的簡単に取り組むことができます。
オーバーラッピングもシャドーイングと同じくリスニング力の向上・発音の改善が期待できる学習方法です。

自分のレベルやステップに合わせて使い分けよう!
シャドーイングの3つの効果・メリット

シャドーイングの効果は大きく以下の3つです
- リスニング力の向上
- 発音・イントネーションの改善
- 語彙力の強化
この3つについて詳しく解説していきます。
リスニング力の向上
シャドーイングはリスニング力向上にとても役立ちます!
理由として英語の音を覚えることができるからです。
日本語と英語の発音・イントネーションは全くと言っていいほど違います。
(英語の発音記号表についてはこちらをご覧ください。)
例えば英語にはリンキングという概念があります。
これは単語と単語の音がつながる現象のことです。
例) turn off 「ターンオフ」
例) turn off 「ターンノフ」
※nとoがつながる
このように英語の音・イントネーションを正しく理解し覚えなければ、一向にリスニング力は向上しません。
その点、シャドーイングは「聞く」「話す」を同時に行うことで英語の音やイントネーションを記憶するのに役立ちます。
発音・イントネーションの改善
シャドーイングはネイティブスピーカーの音声を繰り返し真似るのが基本です。
そのため発音・イントネーションの改善にも大きく役立ちます。
繰り返し行うことで、下や口の筋肉が正しい発音パターンに慣れ、自然と正確な音を出せるようになります。また、自然なリズム感やイントネーションの微妙な差も理解できるようになるため、効率よく発音改善が可能です。
語彙力の強化
3つ目のメリットは語彙力の強化です!
実際の文脈の中で単語・表現を学ぶことができるので、単に単語帳で暗記を頑張るよりも記憶に残ります。
さらに英単語の細かいニュアンスまで理解できるようになるため英語脳の形成にも役立ちます!
例えばdisciplineという単語を覚えたい場合、単語帳には「自制心」と書いてあります。
これだけでは日本語でも堅苦しくて中々覚えられません、、
しかしシャドーイングを行う中で
Because of his lack of discipline, he doesn’t finish his homework on time.
「彼が自己管理ができないせいで、宿題を時間通りに終わらせられない」
このセリフとともに、実際に宿題が終わっていない男の子の場面が映し出されれば、単語と場面をセットで覚えることができます。
このようにシャドーイングは語彙力を効率的に強化するのに役立ちます!
単語の覚え方や英語脳についてさらに興味がある方はこちらもご覧ください!
シャドーイングの効果が出るまで

シャドーイングの効果が出るまでは約3か月~半年ほどと言われています。
これは英語の音に慣れるのにある程度の時間を有するからです。
また皆さんの英語レベルによっても期間は様々です。
例えば初心者の方であれば集中して取り組むことで短期間で英語力を伸ばすことができます。
しかし、上級者の方であればその分伸びしろも少ないので効果を実感するのには時間がかかります。

短期間で成果を出すために、効率的な学習法に取り組もう!
シャドーイングのやり方
シャドーイングのやり方は下記の5stepです。

シャドーイングを行うまで長いな、、と思われた方もいるかもしれませんが、これには理由があります。1つ1つ理由を解説していきます!
内容理解
取り組みたい動画や音源を決めたら、まずは内容を理解しましょう。
その際気を付けなければならないポイントは以下の2つです。
- 分からない単語・表現・文法を調べて理解する
- 聞き取れなかった箇所は「聞き取れなかった理由」を明確にする
分からない単語・表現・文法を調べて理解する
動画や音声を聞いて分からなかった単語・表現・文構造は必ず最初の段階で調べましょう!
分からないままにしておいてはシャドーイングの意味がありません。
さらに可能であれば発音記号も一緒に確認しましょう。
これは単語を正しい発音で覚えることで、次同じ単語を聴いたとき確実に聞き取れるようにするためです!
面倒に思うかもしれませんが、必ず行うようにしましょう。
聞き取れなかった箇所は「聞き取れなかった理由」を明確にする
聞き取れなかった箇所は「なぜ聞き取れなかったのか」を明確化しましょう!
これは皆さんが聞き取れなかった箇所にこそ成長のポイントが隠されているからです!
例えば、よく映画やドラマで使われる表現
Get out of here! 「出ていけ!」
この表現が聞き取れなかったします。
この場合考えられる原因は
- get out of = 「外に出る」を知らなかった
- tの発音がdっぽくなる。hが脱落すると言った発音の規則を知らなかった。
などが考えられます。このように原因が明確になれば自分の弱い部分や足りない知識が見えてきます。
何も考えずにシャドーイングを行っては、自分の苦手部分が見えてきません。
必ず聞き取れなかった理由を明確にするようにしましょう!

とりあえずシャドーイング!は危険。
シャドーイングの効果を最大にするためにも必ず行おう!
音読
動画・音声の内容を理解したら音読に移りましょう。
理解した後にいきなりシャドーイングを行うと付いていけずに挫折する可能性があります。
同時に読めない単語がないかも再確認しましょう。
読めない単語がある場合は必ず発音記号を確認し、正しい発音で読めるように理解を深めます。
音読の目安は10回程度です。
動画・音声が長い場合は細かく分けることをおすすめします!
オーバーラッピング
10回程度の音読が完了したらオーバーラッピングを行いましょう。
ここで意識してほしいことは2つです。
- イントネーションを意識する
- 正しい発音を意識する
イントネーションを意識する
オーバーラッピングではイントネーションを意識しましょう。
音読時点では単語の発音は調べられてもイントネーションまで調べるのは難しいです。
そのため、オーバーラッピングで正しい英語のイントネーションを学習しましょう!
例えば簡単な例で行くと
We study subjects such as math, science, English, and history.
「私たちは数学、理科、英語、歴史などの教科を勉強しています」
この分を読むときsuch as以降のmath、science、Englishは下げて読みますがandの部分は上げて読む必要があります。これは文の終わりが来ることを分かりやすくするためです。
このように英語には英語のイントネーションが存在します。
オーバーラッピングではこれらを意識して行いましょう。
正しい発音を意識する
自分の発音とネイティブの発音に差がないか・正しい発音で読めているかも意識しましょう!
特に音読などでは確認できなかったリンキングは意識して行います。
実際にネイティブの音に合わせて読むことで自分の発音と違う箇所が明確になります。
シャドーイング
オーバーラッピングに慣れてきたらいよいよシャドーイングを行いましょう!
ただしここではスクリプトを見ながらのシャドーイングをおすすめします。
実際に取り組んでみると分かりますが、いきなりスクリプトなしのシャドーイングに移ると、ついていけずにモチベーションが低下してしまう可能性があります。
オーバーラッピングの時はうまく読めていたのに、シャドーイングになると付いていけないという箇所が必ず出てきます。そのついていけない箇所を明確にし、繰り返し練習を行いましょう!
シャドーイング(スクリプトなし)
学習の仕上げとして、スクリプトなしでシャドーイングを行いましょう!
スクリプトなしで動画・音声にスムーズについていければ、その教材は完璧にマスターしたことになります!
最後の段階だからと気を抜かずに、ここでも発音・イントネーションなどは常に意識しながらシャドーイングをするようにしましょう!

焦らず1つずつこなして、効率的なシャドーイングを行おう!
シャドーイングにおすすめの教材・アプリ

どの教材・アプリが良いのか分からない、、という方も多いと思います。
シャドーイングに適した教材・アプリを選べばより学習の効率が上がり、短期間でリスニング力・発音を伸ばすことに繋がります!
そこでここからはシャドーイングに適した教材・アプリを紹介していきます!
シャドーイングにおすすめの教材
3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング
英語初心者の方にはTOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイングがおすすめです!
本書の特徴は、非常に短いフレーズを場面に分けて掲載しているため学習のハードルが非常に低いことです。見開き左側に音声の文章、右側に和訳が書かれているため本の構成としても非常に見やすくなっています。
英語初心者でまだ難しい文章は読めない方や、学習のハードルを下げたい方にピッタリの教材です!
レベル | |
特徴 | 短文が数多く掲載。初心者にピッタリ |
必要日数 | 3か月 |
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
シャドーイング用の教材における王道はみるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニングです!
本教材は1つ1つの文章に対する解説や語彙の和訳も掲載されているのが特徴です!TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイングよりも文章のレベルは上がりますが、その分より日常英語に即した単語や文章を学ぶことができます!
脱・英語初心者を目指している方や中級者の方に特におすすめの参考書です!
レベル | |
特徴 | 豊富な解説。王道の教材。 |
必要日数 | 3か月~半年 |
おすすめアプリ
スタディサプリEnglish

幅広いレベルの方におススメのアプリが スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)
です!
月2,000円という低コストから始めることができ、英会話からTOEIC対策まで幅広いニーズに対応しています。
シャドーイングの実践機能も備わっており、こちらも日常会話からTOEIC対策までできる優れものです!
スキマ時間を利用してサクッと学習を進めたい方や、シャドーイングだけでなくオンライン英会話などその他のサービスにも興味がある方はぜひご検討ください!
レベル | |
特徴 | 幅広いニーズに対応。スキマ時間でどこでも学習できる |
必要日数 | 3か月~半年 |
シャドーイングバディ

【シャドーイングバディ】 は、英語のリスニングとスピーキング力を短期間で向上させたい方に最適なアプリです。
毎日40分のシャドーイング課題に取り組み、音声を提出すると、専門のコンサルタントが添削とフィードバックを提供します。
第二言語習得の専門家である門田修平氏監修の7ステップ学習法により、効果的な学習が可能です。
また、ネイティブコーチのレッスンが受け放題で、アプリを使ったオンライン英語コーチングとして、スキマ時間を活用して効率的に学習できます。
徹底的に無駄をそぎ落としたコストパフォーマンスの高いサービスで、英語学習を本気で取り組みたい方におすすめです。
まとめ
最後に本記事で紹介したシャドーイングのやり方・ステップについて再確認すると、、
- 内容理解
分からない語彙・表現や聞き取れなかった箇所を洗い出し、内容を理解する - 音読
発音できない単語がないかのチェック、発音記号の確認 - オーバーラッピング
イントネーションと正しい発音の確認 - シャドーイング(スクリプトあり)
ついていけない箇所を洗い出し、原因を明確にする - シャドーイング(スクリプトなし)
学習の総仕上げ、スムーズに音声についていけるまで行う
多くの人がいきなりスクリプトなしのシャドーイングから始めてしまい挫折してしまいます。
継続的な学習につなげるためにも、正しいやり方でシャドーイングを行いましょう!

正しい学習法で、短期間で成果が出るようにしよう!
コメント